2006年 04月 04日
Hong Kong Sevens 総括 |
Hong Kong Sevensいってきました。結局、土・日両日。土曜日は、友人の勤務先のBox席、日曜日は一般の観覧席。やっぱり、この手のGameは、一般の観覧席のほうが面白いかな。特に外資系金融のBox seatなんて接待Modeだし、このSevensは彼らにとっても香港最大のイベントの一つなので大騒ぎ。内向きに。ッてことで純粋にgameを楽しむというよりは、お酒と社交で盛り上がるっていう感じ。
恐らく二日目が面白かった理由は、土曜のリーグ戦に比し、リーグ戦の結果をしたトーナメント戦だったので、力が拮抗した試合が多かったこともあるかもしれない。
兎に角、外国人向けのイベントであることがよく判る。香港人が居ない。見渡す限り白人またはポリネシア系。スタジアムは、はっきり言ってPub状態。
初日の見所は、なんと言っても日本対NZ。NZといえば、世界屈指の強豪。一昨年のChampionでもある。そのNZに対し、日本は終始リード。力の差を熟知している観客は、皆、大騒ぎ。ニッポンコールが吹き荒れた。が、最後、ロスタイムというのか、Time over後のOne playで逆転トライを許した。このプレーに入る直前に日本チームはイエローカードをもらい、6人対7人となってしまい、こうなると少人数のゲームではかなり厳しい。相当に悔しい敗戦だった。
日曜日、まさにEnglandのために用意された舞台だったことに後で気が付くことになる。朝から、前日までのリーグ戦の結果を踏まえて3つのトーナメントに組みなおされ、勝者は一日で3試合をこなさなければならない。といっても一試合Half 7分の前後半制。それでも相当タフなスポーツに違いない。試合の後半は、皆完全に足が止まっている。
昨年の覇者Fijiは、圧倒的な強さで決勝まで駆け上がった。独特のリズム感のステップといい、確実に相手を捕まえるタックルとその後の立ち上がりの早さといい、見ていて本当に面白い。どうしてあんな小さな島国の人達が、研究に研究を重ね科学の粋を極めて練習をしている日本には歯が立たないほどの強さを持つのか。人としての強さが根本的に違う、と感じた。片や、勝ち上がってきたのは古豪England。そして、ここはEnglandの植民地香港。会場を埋め尽くすのは、ほぼ白人(面白いほど香港人が見当たらない)。Expatやら旅行者やらだが、圧倒的にEnglandファンが占めている。会場は、大興奮の坩堝。
決勝戦、結果は、26-24でEnglandの勝利。
残念に思えてならないことが、実はある。僕には審判のジャッジメントがフェアだったとは思えない。Englandは、トーナメントの全戦で、審判のジャッジに助けられたといってもよい。そもそも初戦のSamoa戦で負けているはずだった。逆転のトライが、何故だか反則で無効になった。続くSouth Africa戦も、最初のトライを奪われたSouth Africaが反撃ののろしとばかりに追いつくトライを奪ったところで反則のコール。トライは無効となりその選手は退場となった。そして決勝。同じことがまた起きた。
HomeとAwayでは雲泥の差、とはよく言われることだが、それにしても激しい。初めて目の当たりにするその差に、僕は、残念な思いを抱かずには居られなかった。JudgeがFairになされないというのは、すなわちSportsとしての意義は存在せず、ただ広告のためのイベント、観客が盛り上がるための人工的なイベントでしかなくなる。興奮もなければ、感動も無い、演出された芝居だ。
結果、今朝の朝刊なんかには、
"It was a fitting climax to 30 years of sevens in Hong Kong."
なんて記事が大々的に載る。そう、30周年の記念大会だったわけだ。記念すべき大会でEnglandが勝利する。結論の見えた芝居ほどつまらないものはなく、残念ながら僕は準決勝の時点で席を立ってしまった。
しかし、最大の収穫は勝利の方程式を学んだこと。勝ちたければルールを司る立場にならなければならない、ということ。さて問題は、如何にルールを握る立場になるか、ではある。
(Englandの試合も、彼女達も同じ。広告塔でしかない。後者の方に僕は目が行くけど。)
by Tomoya_Yasuda
| 2006-04-04 00:13
| 香港