2006年 03月 09日
未成熟な場所 |
香港って、物凄く未成熟な場所だなぁと思っています。見た目はとてもかっこよく作られているのだけど、中身が伴わない、そんなことがあちこちで見受けられます。本物感が漂わないというか、軽いというか。
その中でも、人の気分を悪くさせるのは未成熟な人。情操教育がなって無いのか、とても大切なもの(日本人的に)が成熟していない。
今日、気分の悪いことがオフィスでありました。簡単に言うと、仲間外れを公然とやっている、という話。誰かの誕生日だったらしく、女の子が集まって、きゃっきゃいってると思ったら、毎度のことですがバースデーケーキかなんかを買っていて、皆で切ってこれを食べるわけです。輪に加わっていない、我々も頂くわけですが、どうも一人だけもらっていない奴が居るわけです。
以前にも同じようなことがありました。高々、10名に満たないオフィスで、一人だけケーキをもらえないわけです。業務時間を過ぎた18時前とはいえ、?です。教育の場でも無いので、敢えて苦言を呈するわけでもありませんでしたが、僕は、あまりに気分が悪いのでケーキを食べることなく、返却しました。勿論、彼女達は、その理由を想像することすらしませんが。
こんなことが仕事場で平気で起きます。精神年齢が極めて低い、というのが、持論です。卑近な例で言えば、彼女達の服装はとてもラブリーで、日本人のOLが見れば、ひっくり返るでしょう。PCの画面には、ディズニーやらキティやらのキャラクターが踊っています。ほぼ、皆。そういうものを愛する気持ちと年齢に相関があっていけないとは思いませんが、なんか変。
ちょっとしたコミュニケーションでも注意が必要です。軽い冗談とか、茶化しは通じず、顔を赤くして怒りを買ったりします。これ以上プライドを傷つけられたことなんて無い、といわんばかりに。本当に、簡単なことで、からかうとは呼べない程度のことですら、です。
こちらに居ると、子供がとても甘やかされている光景を目にします。目に余るほどに甘やかされています。中国では一人っ子政策の弊害とも言われますが、香港は、更にお金まであるわけで。親が子供を怒っている光景を見ることはまずありません。小さな子供が、お手伝いさんに物凄い態度を取っていることはよく目にします。大体、世話はお手伝いさんが見ていて、親は、よい部分だけを拾っているようにも見えます。
この土地の成り立ちも、彼らの精神構造に影響を与えていると思っています。英国領としての位置づけと、中国人としてのIdentityのハザマにあるというか。彼らは、自分たちのことを中国人とは呼びません。香港人と呼びます。なので、香港にプライドを持っているのかと思いきや、そうでも無い。中国人では無いと良いながら、中国に対するネガティブな意見をすると、猛反発します。他方、白人に対しては、中国人の堂々としたあの態度とは違い、なんとなく使用人的根性が残っているように見えてなりません。パブリックな場に於ける対応なんかを見ていると、それが明らかです。
僕は、IdentityをLostしてしまった人達だと思っています。そして、その結果、極めて唯物的な思想に走りがちなのではないか、という、勝手な整理に至っているわけです。確かに、living costは異常に高い。香港人が、望むと望まざるとに係らず、全く異なる価値水準、金銭感覚を持った集団がよそから次々とやってきて、Localのものを気にせず、自分達のものを持ち込みます。しかも、狭いですから、ほぼ同じ生活圏に異なる水準が容赦なく入り込んでくる。
identityをlostしてしまう、自分が何者であるか、何が大切なことなのかがよく判らなくなってしまう、すると、文化的なものっていうのは優先されない世界が出来上がってくるのではないか、そんな風に思っています。結果、香港には文化的なものが極めて少ない。香港カルチャーといわれるユニークさが、無い。何でもなんとなくまねをして、本質を理解していないために、薄っぺらい感じがついついしてしまう。祝日なんてよい例です。イースター、バレンタイン、クリスマス、旧正月、ハロウィーン、何でもあります。無論、よく判らないけどなんでもある、それが香港、なんて整理も出来るかもしれません。でも、それを文化とは呼べないのではないかと。何も残らないから。
結果、大事なものは、お金になってしまったのかなぁ、と。すると、それが職業観にもよく出ていて、何かを成そうなんて発想は少なく、お金を稼げる職業は何で、それはどこの会社にあって、それが出来ればよい、見たいな思考回路、なのではないかなぁと。定着率が著しく低い労働市場は、そんなことが背景なのかなぁ、と。
翻って、今日の出来事ですが、その場で
『なんで、○○には、ケーキが無いの?どうしてそういうことがおきるの?』
なんて、率直に聞いてみればよかったなぁと思っています。なんて、説明するのだろうかと。
だらだらと書きましたが、香港って言う場所を、そんな風に捉えています。
※全く個人的経験を元にした私見で、大きな勘違いを多分に含んでいると思います。
その中でも、人の気分を悪くさせるのは未成熟な人。情操教育がなって無いのか、とても大切なもの(日本人的に)が成熟していない。
今日、気分の悪いことがオフィスでありました。簡単に言うと、仲間外れを公然とやっている、という話。誰かの誕生日だったらしく、女の子が集まって、きゃっきゃいってると思ったら、毎度のことですがバースデーケーキかなんかを買っていて、皆で切ってこれを食べるわけです。輪に加わっていない、我々も頂くわけですが、どうも一人だけもらっていない奴が居るわけです。
以前にも同じようなことがありました。高々、10名に満たないオフィスで、一人だけケーキをもらえないわけです。業務時間を過ぎた18時前とはいえ、?です。教育の場でも無いので、敢えて苦言を呈するわけでもありませんでしたが、僕は、あまりに気分が悪いのでケーキを食べることなく、返却しました。勿論、彼女達は、その理由を想像することすらしませんが。
こんなことが仕事場で平気で起きます。精神年齢が極めて低い、というのが、持論です。卑近な例で言えば、彼女達の服装はとてもラブリーで、日本人のOLが見れば、ひっくり返るでしょう。PCの画面には、ディズニーやらキティやらのキャラクターが踊っています。ほぼ、皆。そういうものを愛する気持ちと年齢に相関があっていけないとは思いませんが、なんか変。
ちょっとしたコミュニケーションでも注意が必要です。軽い冗談とか、茶化しは通じず、顔を赤くして怒りを買ったりします。これ以上プライドを傷つけられたことなんて無い、といわんばかりに。本当に、簡単なことで、からかうとは呼べない程度のことですら、です。
こちらに居ると、子供がとても甘やかされている光景を目にします。目に余るほどに甘やかされています。中国では一人っ子政策の弊害とも言われますが、香港は、更にお金まであるわけで。親が子供を怒っている光景を見ることはまずありません。小さな子供が、お手伝いさんに物凄い態度を取っていることはよく目にします。大体、世話はお手伝いさんが見ていて、親は、よい部分だけを拾っているようにも見えます。
この土地の成り立ちも、彼らの精神構造に影響を与えていると思っています。英国領としての位置づけと、中国人としてのIdentityのハザマにあるというか。彼らは、自分たちのことを中国人とは呼びません。香港人と呼びます。なので、香港にプライドを持っているのかと思いきや、そうでも無い。中国人では無いと良いながら、中国に対するネガティブな意見をすると、猛反発します。他方、白人に対しては、中国人の堂々としたあの態度とは違い、なんとなく使用人的根性が残っているように見えてなりません。パブリックな場に於ける対応なんかを見ていると、それが明らかです。
僕は、IdentityをLostしてしまった人達だと思っています。そして、その結果、極めて唯物的な思想に走りがちなのではないか、という、勝手な整理に至っているわけです。確かに、living costは異常に高い。香港人が、望むと望まざるとに係らず、全く異なる価値水準、金銭感覚を持った集団がよそから次々とやってきて、Localのものを気にせず、自分達のものを持ち込みます。しかも、狭いですから、ほぼ同じ生活圏に異なる水準が容赦なく入り込んでくる。
identityをlostしてしまう、自分が何者であるか、何が大切なことなのかがよく判らなくなってしまう、すると、文化的なものっていうのは優先されない世界が出来上がってくるのではないか、そんな風に思っています。結果、香港には文化的なものが極めて少ない。香港カルチャーといわれるユニークさが、無い。何でもなんとなくまねをして、本質を理解していないために、薄っぺらい感じがついついしてしまう。祝日なんてよい例です。イースター、バレンタイン、クリスマス、旧正月、ハロウィーン、何でもあります。無論、よく判らないけどなんでもある、それが香港、なんて整理も出来るかもしれません。でも、それを文化とは呼べないのではないかと。何も残らないから。
結果、大事なものは、お金になってしまったのかなぁ、と。すると、それが職業観にもよく出ていて、何かを成そうなんて発想は少なく、お金を稼げる職業は何で、それはどこの会社にあって、それが出来ればよい、見たいな思考回路、なのではないかなぁと。定着率が著しく低い労働市場は、そんなことが背景なのかなぁ、と。
翻って、今日の出来事ですが、その場で
『なんで、○○には、ケーキが無いの?どうしてそういうことがおきるの?』
なんて、率直に聞いてみればよかったなぁと思っています。なんて、説明するのだろうかと。
だらだらと書きましたが、香港って言う場所を、そんな風に捉えています。
※全く個人的経験を元にした私見で、大きな勘違いを多分に含んでいると思います。
by Tomoya_Yasuda
| 2006-03-09 22:16
| 香港