2006年 02月 04日
また一人、 |
また一人、会社を去ることになりました。
赴任して11ヶ月間で、辞表を受け取ること4回目。たった6、7人の会社でのことです。ものすごい回転率。ほぼ、アルバイト状態。
今回の離職がこれまで(1人目と近いですが)と若干違ったのは、相当程度予想されたことだったこと。もっと言うと、そうなるようにしていた、と言ってしまっても良いかもしれません。昨年終わりぐらいからリストラクチャリングなんて仰々しいものではありませんが、色々とやっていて、きっとこの子はついていけないだろうな、とは、感じていました。
少人数のオフィスですから、一人のパフォーマンスの良し悪しは、著しく会社のパフォーマンスに影響します。人間ですから、ゼロってことはなかなか無いわけで、プラスで無い場合、マイナスになります。マイナスになっても、パイが大きければ十分に分散して吸収できるかもしれません。でも、ここではそうは行かない。
嫌な言い方になりますが、香港では、クビは、簡単です。流動性が高いので受け皿もいくらでもあります。従い、双方にとってクビというのは、至極日常的な出来事。ところで、僕にとっては、クビって言うのは、ある種の責任転嫁、という発想があり、あまり好んでいません(実は、赴任当初は、バンバンやってやろう、なんて思っていました。しかし、色々と尊敬できる経営者って人達をみてると、どうもそういうことじゃないような気がしてきて。。)。つまり、出来ない奴は外して、出来る奴を集める、というのはマネジメントではなく、出来るも出来ないも無くて、そこにあるリソースを最大限に活用するのがマネジメントなんじゃないかって。ノムさん的発想。特に自分の力を磨きたいと思えば、なおのこと、あるものを使って乗り切るってことのほうが工夫が生まれるかな、と。
というわけで、兎に角、チャンスを与えることに力を注いでみました。そのことが本人にとって、プレッシャーになることを期待して、です。上に登りたい人にとっては、機会の多い職場、そうで無い人にとってはただキツイ職場、という当たり前の環境作りですね。ある世界においては当たり前の環境かもしれませんが、立上げ間も無い、しかも日系、なんて組織ではなかなかそんな環境を作るのは難しいのではないでしょうか。特に、採用の際、日系を希望するタイプは、少なからず欧米的でないものを期待している可能性があります。その一つに、簡単にはクビにならない、というのがある気がします。結果、簡単にはクビにされないような組織で働きたいという発想の人間が集まりやすい、かもしれない、というのが僕の整理です。
チャンスという名のプレッシャーを与え続けると、反応は極めて分かりやすく二極化しました。特に、先に述べたように日系を期待してきた人間達には即座に厳しい世界になりました。まして、立上げ当時、採用を行っていた人間がどこまでこの会社のジョブを理解していたか怪しいですから、そうすると、『期待していた職場環境とは全く違う』という感想になることは目に見えています。そういう人達に対しては、申し訳ない気持ちがあります。だって、チャンスとかそもそも期待していなくて、仕事に飢えてなかったでしょうから。しかも、不幸にもビジネスの拡大速度は誰の予想をも上回る速度と規模で進んでしまいましたから。
なので、結果からいえば、今回の離職は、双方にとってよかったのかなぁと思っています。因みに、同じポジションでの採用はしない予定です。その仕事は、片手間にでも出来る程度の仕事だと思っていて、経験のある人間にフォローさせ、完全に欠落している”人手”を補う人間を雇う予定です。
環境は益々厳しさを増していくと思われ、そう遠くないうちに、また辞表届けを受け取ることになるかもしれません。
赴任して11ヶ月間で、辞表を受け取ること4回目。たった6、7人の会社でのことです。ものすごい回転率。ほぼ、アルバイト状態。
今回の離職がこれまで(1人目と近いですが)と若干違ったのは、相当程度予想されたことだったこと。もっと言うと、そうなるようにしていた、と言ってしまっても良いかもしれません。昨年終わりぐらいからリストラクチャリングなんて仰々しいものではありませんが、色々とやっていて、きっとこの子はついていけないだろうな、とは、感じていました。
少人数のオフィスですから、一人のパフォーマンスの良し悪しは、著しく会社のパフォーマンスに影響します。人間ですから、ゼロってことはなかなか無いわけで、プラスで無い場合、マイナスになります。マイナスになっても、パイが大きければ十分に分散して吸収できるかもしれません。でも、ここではそうは行かない。
嫌な言い方になりますが、香港では、クビは、簡単です。流動性が高いので受け皿もいくらでもあります。従い、双方にとってクビというのは、至極日常的な出来事。ところで、僕にとっては、クビって言うのは、ある種の責任転嫁、という発想があり、あまり好んでいません(実は、赴任当初は、バンバンやってやろう、なんて思っていました。しかし、色々と尊敬できる経営者って人達をみてると、どうもそういうことじゃないような気がしてきて。。)。つまり、出来ない奴は外して、出来る奴を集める、というのはマネジメントではなく、出来るも出来ないも無くて、そこにあるリソースを最大限に活用するのがマネジメントなんじゃないかって。ノムさん的発想。特に自分の力を磨きたいと思えば、なおのこと、あるものを使って乗り切るってことのほうが工夫が生まれるかな、と。
というわけで、兎に角、チャンスを与えることに力を注いでみました。そのことが本人にとって、プレッシャーになることを期待して、です。上に登りたい人にとっては、機会の多い職場、そうで無い人にとってはただキツイ職場、という当たり前の環境作りですね。ある世界においては当たり前の環境かもしれませんが、立上げ間も無い、しかも日系、なんて組織ではなかなかそんな環境を作るのは難しいのではないでしょうか。特に、採用の際、日系を希望するタイプは、少なからず欧米的でないものを期待している可能性があります。その一つに、簡単にはクビにならない、というのがある気がします。結果、簡単にはクビにされないような組織で働きたいという発想の人間が集まりやすい、かもしれない、というのが僕の整理です。
チャンスという名のプレッシャーを与え続けると、反応は極めて分かりやすく二極化しました。特に、先に述べたように日系を期待してきた人間達には即座に厳しい世界になりました。まして、立上げ当時、採用を行っていた人間がどこまでこの会社のジョブを理解していたか怪しいですから、そうすると、『期待していた職場環境とは全く違う』という感想になることは目に見えています。そういう人達に対しては、申し訳ない気持ちがあります。だって、チャンスとかそもそも期待していなくて、仕事に飢えてなかったでしょうから。しかも、不幸にもビジネスの拡大速度は誰の予想をも上回る速度と規模で進んでしまいましたから。
なので、結果からいえば、今回の離職は、双方にとってよかったのかなぁと思っています。因みに、同じポジションでの採用はしない予定です。その仕事は、片手間にでも出来る程度の仕事だと思っていて、経験のある人間にフォローさせ、完全に欠落している”人手”を補う人間を雇う予定です。
環境は益々厳しさを増していくと思われ、そう遠くないうちに、また辞表届けを受け取ることになるかもしれません。
by Tomoya_Yasuda
| 2006-02-04 16:54
| 経営すること